内容説明
本書の「一番星」は、暮れゆく空にはじめに見える星ではなく、宇宙で最初に生まれた星を指します。いまでは“星の数ほど”たくさんの星が存在することがわかっていますが、宇宙で一番最初の星は、いつ、どのように産声をあげたのでしょうか。夜空の星から天の川へ、天の川から銀河系へ、銀河系から銀河へ、銀河から宇宙へ、宇宙から一番星へと、130億光年以上の彼方をさかのぼって、一番星を探しにいきましょう。
目次
第1章 夜空の星から天の川へ(満天の星;星はなぜ光る;星の誕生;天の川)
第2章 天の川から銀河系へ(天の川の形;渦巻星雲の謎;美しい銀河としての天の川)
第3章 銀河系から銀河へ(アンドロメダ銀河;銀河の世界も十人十色;銀河に彩られた宇宙)
第4章 銀河から宇宙へ(宇宙の歴史と一番星;ビッグバン宇宙論;宇宙を操るもの)
第5章 宇宙から一番星へ(銀河の誕生と宇宙の一番星;生まれたての銀河の肖像;ハッブル宇宙望遠鏡の挑戦;宇宙の一番星を探して)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つたじゅん
3
なかなか面白かったもよう。2017/11/22
☆ツイテル☆
2
フライヤー2021/09/24
ともろう
2
小さい頃、夕空に一番星を探していた子供(筆者)が天文学者となり、今では「宇宙で一番最初の星」を探しています。実にロマンです。 遠い星の光は時間をかけて地球に届きます。夜空は言わば壮大な歴史絵巻。深宇宙を探る仕事は、方向は真逆ですが地面を掘り下げて古代遺跡を探すのに似ているかもしれません。 本書は写真や挿絵が美しく、エッセイのような語り口も手伝い、内容は決して簡単ではないですが楽しく読めます。最後には今後の探査計画(ハッブル望遠鏡の次の宇宙望遠鏡等)も。早く「宇宙の一番星」の知らせを聞きたいものです。2012/12/02
km
0
冒頭の「一番星、見ぃつけた!」が、まさかあんなに広大な複線になってるとは・・・。この本には、宇宙探索の歴史が簡略に解りやすく書かれているのでそのへんのことを知りたい人への入門書にもいいんじゃないかと思いました。はたしてJWST(またはTMT)は「一番星」を見つけることができるのか。とても楽しみです!2014/10/12
しんせんなとまと
0
読者独特の語りで書かれている本。 タイトルや文面からやさしそうに思えます、理系苦手な私にはやっぱり難しいです…。 専門よりな感じ? 私のような方には、見開き左下がおすすめ。 これなら時間をかけずに楽しめます。 遊び心のある本。2014/08/27