内容説明
画像処理をはじめとする信号処理において、近年注目を集める非線形処理の1つマセマティカル・モルフォロジ。画像のもっている形状に関する構造を捉えようとする発想に基づくこの手法は、簡単な集合演算で高速に計算できることを利用して動画像処理に、また定量的な画像処理が簡単に可能なことから画像診断やバイオイメージング、感性情報科学に応用されており、さらに画像処理の枠を超えてai(人工知能)とも関わりをもっている。本手法について、本質の解明と数理・情報に関わる各分野への展開を行うさまざまな研究領域の実力者たちによる渾身の一冊。
目次
1 ディジタル信号・画像処理
2 有界な非線形演算
3 マセマティカル・モルフォロジ
4 画像処理への応用
5 2次元を超えて―動画像処理への応用
6 画像処理を超えて―知識工学への応用