内容説明
これまでの主流であった官能基別の教科書と違い、有機反応を軸に、一貫した論理で貫かれたストーリー性をもった日本発国際標準の教科書。反応式の注目すべきところに色を用いた、見やすい紙面構成。豊富な例題、問題を掲載。
目次
有機化学の歴史とその領域
化学結合と分子の成り立ち
分子のかたちと混成軌道
有機化合物の種類
立体配座と分子のひずみ
有機化学反応
カルボニル基への求核付加反応
共役と電子の非局在化
酸と塩基
カルボン酸誘導体の求核置換反応
カルボニル化合物のヒドリド還元とGrignard反応
酸素の脱離を伴うカルボニル基の反応
立体化学・分子の左右性
ハロアルカンの求核置換と脱離反応
アルコール,エーテルおよびアミンの反応
アルケンとアルキンへの付加反応
芳香族求電子置換反応
エノラートイオンとその反応
求電子性アルケンへの求核付加反応
芳香族求核置換反応
縮合多環芳香族化合物と芳香族ヘテロ環化合物
転位反応
ラジカル反応
有機合成
生体物質の化学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ザキさmm
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これから有機化学をやり始める人にもってこい。 私はこれを2年生まで使っていましたが、分かりやすい分、内容は全体的に希薄。 巻き矢印反応が非常に丁寧なので、反応を追いかけるのは簡単。 原理についての説明が全体的に「どうしてそういう原理なのか」と言った点に触れていないため、暗記する事が前提の本。理解じゃなく暗記。 有機化学をやりたい方は1年生で網羅すべきレベルだが、大学院進学やちょっと力をつけたい人にはボルハルト・ショアーやマクマリー、ウォーレンといった書籍をメインに使った方が良いと思う。