内容説明
疾病の克服、という目的のために進歩してきた免疫学研究は、いまや医学・薬学領域だけでなく、理学・生命科学研究においても重要な役割を果たしている。本書では、免疫システムがどのように働いているのか、自己と非自己をどのように認識しているのか、免疫をつかさどる細胞はどのようにして信号を伝達しているのか、など免疫の基礎となるシステムを、分子のレベルから理解する。アレルギー、癌、自己免疫疾患、免疫不全症(エイズなど)、移植の拒絶などがどのようなしくみで生じるのかを考える。さらにそれらを克服する薬の開発についても、最新の知見なども加え、研究の進展や展望を示している。
目次
序論
抗体
抗原抗体反応
補体
免疫を担う細胞と分化
リンパ球の抗原認識分子
主要組織適合性抗原複合体
T、B細胞の活性化機構
免疫応答の制御
細胞性免疫
炎症と接着分子・サイトカイン
免疫薬理学
免疫と疾病(1)アレルギー疾患と腫瘍免疫
免疫と疾病(2)自己免疫と免疫不全
著者等紹介
小林芳郎[コバヤシヨシロウ]
東邦大学理学部
笠原忠[カサハラタダシ]
共立薬科大学。2008年4月より慶應義塾大学薬学部
片桐拓也[カタギリタクヤ]
いわき明星大学薬学部
渡辺直子[ワタナベナオコ]
東邦大学理学部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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