内容説明
リスク…危険、怖い…といった漠然とした不安感に苛まれて久しい現代社会。そもそも、“リスク”ってなんなのでしょう?本書はそんな漠然とした“リスク”について、その考え方を化学物質の安全管理に焦点をあてて入門者や初学者にもわかるよう丁寧に解説しました。化学となんらかの関係をもつ人はもちろんのこと、日常生活において化学物質との接点をもつ一般の人にも大いに役立つ概念です。各章末の「ポイントとまとめ」は頭を整理するとき、振り返って確認するときなどにたいへん有効です。
目次
長生きするのも“リスク”?―リスクってなんだろう
青酸カリにも出番あり?―ハザード管理とリスク管理
風が吹いたら桶屋が儲かる?―リスク評価のシナリオ
この臭いの原因は、あれかな?―直接暴露
ここはどこ?あなたはだれ?―間接暴露
ミクロのツアー―摂取・吸収・体内動態
“リスク”は“クスリ”の逆!?―健康影響
メダカの学校のアスベスト?―環境生態影響
人生いろいろ、この世は不可解?―変動性と不確実性
1より小さいと倒壊?―リスクの判定
ハラがへってはいくさができぬ―データベースとシステム
こんなんでどや?こうとちゃう?ほんならこれでいこか!―リスクを越えて合理的な意思決定にむけて
著者等紹介
花井荘輔[ハナイソウスケ]
1940年生まれ。1965年東京大学化学系大学院工業化学専攻修士課程修了。富士写真フイルム株式会社に入社。1995年社団法人日本化学工業協会に出向。現在、社団法人日本化学工業協会非常勤嘱託、北里大学医療衛生学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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