内容説明
20世紀以後の主要な芸術(芸術運動や理論を含む)が、どのようにして西洋と日本で生成してきたのか―それを考察することが本書の主眼である。考察する際の方法論には、筆者が提唱してきた「交通論」を用いる。交通論は、過剰の交通装置としての、つまり異交通装置としての芸術概念から、芸術を捉え直そうとする。本書では、目次に掲げたテーマに即しつつ、西洋と日本の間や、人間と芸術の間を交通論で読み解き、現代芸術の見方に新しい視点を提供する。
目次
第1章 過剰の交通装置―デュシャン“大ガラス”を手がかりに
第2章 反芸術の行方
第3章 感覚―未来派をめぐって
第4章 笑い
第5章 花と風雅モダニズム
第6章 宇宙と風雅モダニズム
第7章 消滅
感想・レビュー
-
- 電子書籍
- 日経PC21(ピーシーニジュウイチ) …