内容説明
固体物理学の初等的教科書の最新改訂版である。金属や半導体、完全結晶の性質だけに偏らず、固体物理全般を網羅し、物理的基礎を押えつつ実用的にも役立つように配慮している。シュレーディンガー方程式の初等的な取り扱いだけを予備知識として、初等的基礎理論と単純なモデルから広範な実験事実を説明し、豊富な例を述べている。第8版では、新しい進展を随所に取り入れるとともに、ナノ構造の章を加え、また、章の順序を入れ替えて発展の著しい超伝導と磁性体を早い段階で学習するように改められている。下巻には、磁性体、誘電体、表面・界面、ナノ構造、非晶質など、第11章以降を収載している。
目次
11 反磁性と常磁性
12 強磁性と反強磁性
13 磁気共鳴
14 プラズモン、ポラリトン、ポーラロン
15 光学的過程と励起子
16 誘電体と強誘電体
17 表面および界面の物理学
18 ナノ構造
19 非晶質固体
20 点欠陥
21 転位
22 合金
著者等紹介
宇野良清[ウノリョウセイ]
日本大学名誉教授。理学博士
津屋昇[ツヤノボル]
東北大学名誉教授。理学博士
新関駒二郎[ニイゼキコマジロウ]
東北大学大学院理学研究科教授。理学博士
森田章[モリタアキラ]
東北大学名誉教授。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つかさちゃん
1
悲しいのさ こうやって指導教官も亡くすのだろう2019/11/05
ま〇お
1
ファンタジーな章がある。知識はつく。鈍器2014/12/20
nobot
0
とても分かりにくい本.なぜこの本が固体物理の入門書として使われるのか?アシュクロフト・マーミンも難しいが,あちらの方がを進める.固体物理の歴史的流れと古典モデルの破綻がよくわかる.2013/05/01
新戸博士
0
研究に関係するところだけ拾い読みしました(笑) 物理学科の人なら全部通読できるのかなあ。2011/09/30
椎茸うま子
0
上巻につづいてこちらの下巻も結構読み込んだ。ただ、トピックの重要度は上巻の内容の方が高いのは間違いない。研究をしている上でキッテルを読み返して調べるようなことはまず無いが、固体物理への入り口としては有益な本なことは間違いない。