内容説明
フランク・ロイド・ライトは、今もなお世界中で、計り知れない影響力をもっている。しかし、あまりにも多様性に富んだ作品スタイル、様々な著作や講演記録、さらに彼の波乱に満ちた生涯ゆえに、その人間像と作品は誤解され、理解しがたいものとなっている。初期のウィンズロー邸やロビー邸、日本で実現した代表作の帝国ホテル、近代建築の金字塔とされる落水荘、そして晩年のグッゲンハイム美術館やマリン郡シビック・センター等、ライトが残した「建築遺産」を訪ね、各々の作品が成立した経緯をたどりながら、これまで難解とされてきた建築家ライトと作品をわかりやすく解き明かすことを試みる。巻末には公開されているライト作品の所在地、連絡先をまとめる。
目次
1 伝統様式を手中にして
2 風土になじむ草原住宅
3 海外体験から草原様式を超えて
4 異国趣味への憧れ
5 国際様式を超えて
6 多様な世界に飛び込んで
7 国民住宅を通して民主主義をめざす
8 華やかで豊かな精神世界の実現
著者等紹介
岡野真[オカノマコト]
1946年神奈川県生まれ。1968年東京大学工学部建築学科卒業。同年から、丹下健三・都市建築設計研究所勤務。1973年米国コーネル大学大学院修士課程修了。翌年から、筑波大学創設室勤務。1978年東京大学大学院博士課程修了、工学博士。同年から独立して設計活動。2004年香川大学工学部教授。主な作品に筑波大学学生宿舎、佐世保市博物館島瀬美術センター、渋谷道玄坂地区まちづくり、金子才十郎邸など個人住宅
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感想・レビュー
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きゅう
摂津の鰻。