内容説明
生物が主役となる環境の世紀において、環境生物への影響を考慮しない化学物質の管理は、無意味といえよう。化学物質審査規制法の改正を間近に控えた今、本書は環境管理に携わる方々の必読の書といえる。
目次
エコトキシコロジーとは
我が国での生態系保全に向けた新たな動き
国際機関における化学物質の安全対策
水生生物を用いた毒性試験
試験生物種や成長段階と毒性
試験時の水質変化と毒性
慢性毒性値の推定方法
毒性発現の作用様式(mode of action)
構造活性相関
化学物質の水生生物への複合毒性
水生生物への蓄積と濃縮
生分解性と生体内変化
野生生物で生じているホルモンの大撹乱
ダイオキシン類のエコトキシコロジー
界面活性剤のエコトキシコロジー
GESAMPの有害性評価手順の改定
米国における水質管理への適用
生態リスク評価の実施例
付録
著者等紹介
若林明子[ワカバヤシメイコ]
淑徳大学国際コミュニケーション学部教授。国立環境研究所化学物質環境リスク研究センター客員研究官。理学博士。1970年3月東京都立大学大学院理学研究科修了。1970年4月東京都公害研究所(現環境科学研究所)。1991年4月東京都水道局水質センター。1992年7月東京都多摩環境保全事務所水質保全課。1993年7月東京都環境科学研究所基盤研究部長。2002年4月から現職
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