内容説明
「電車にひかれた犬がいる」という知らせで現場にかけつけると、畑の中を走る線路のわきに、後ろ足から血を流している犬がうずくまっていました。…犬はピクッと少しだけ体を動かし、驚いたようにハッと目を見開いたものの、すぐに力なく口でハァハァと大きな息をしました。…犬には首輪がしてありました。この話は前足だけで一生懸命に生き、勇気を与え続ける感動実話。小学校中学年以上向き。
目次
かわいい、もぐらの子!?
病気だらけのピュウ太郎
加藤みどりさんとの出会い
お慈悲の心が捨て犬を救う
近所に広がるボランティアの輪
電車にひかれた犬の命は?
朗らかに生きようね、次朗
ベビーカー散歩のはじまりだ
お母さんの田舎へクルマ旅
施設のお年寄りと初対面
ドッグ・セラピーって何?
ぼくらアニマル慰問団
著者等紹介
桑原崇寿[クワバラタカシ]
1941年、東京生まれ。愛犬歴55年のドッグライター。現在ラブラドール犬1頭と柴犬1頭、ミックス犬1頭と暮らしている。イラスト・出版業(有)タックイメージング経営
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瑪瑙(サードニックス)
41
電車に轢かれて後ろ足を失ってしまった次朗。朗らかに生きようねとの願いを込めてついた名前。次朗を保護してセラピー犬に育てた戸川さんには頭が下がります。たくさんの犬や猫を保護するだけではなくセラピー犬にまでしようと努力される姿に、なんて凄い人なんだろうと思いました。しかし、獣医さんによって全然対応が違うのには驚きました。本当に早く犬や猫たちが安心して暮らせる世の中になって欲しいものです。いい加減な飼い主にはもっと処罰をきつくして欲しい。というよりそういう人には飼う資格が無いと思う。2016/08/01