丸善ライブラリー<br> 環境経済学への招待

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丸善ライブラリー
環境経済学への招待

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  • サイズ B40判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784621070383
  • NDC分類 519
  • Cコード C0233

内容説明

二〇世紀、人々は経済に至上の価値をおき、成長こそが貧困をなくし豊かさを実現するものだと、懸命の努力を行ってきた。しかし、豊かさを目指して為されたはずの活動が、地球温暖化、廃棄物等の深刻な環境問題を引き起こし、人間の生存を脅かすようになっている。この状況を打開し、持続的な発展を可能にしていくためには、社会の意識や仕組みを“自然と人間の共生”という考え方に基づいて、変えていかなければならない。環境と経済の間で生じる諸問題を分析し、共生への新たなルールづくりを目指すのが、環境経済学の課題である。

目次

第1章 自然と人間の共生へ
第2章 環境経済学入門
第3章 廃棄物とリサイクルの経済学
第4章 地球温暖化をめぐる政治と経済
第5章 グローバル・エコノミーと環境問題
第6章 ルーラル・アメニティと地域経済
第7章 環境制御への戦略と課題
第8章 豊かさモデルと開発モデル

著者等紹介

植田和弘[ウエタカズヒロ]
1952年生まれ。京都大学工学部卒業、大阪大学大学院修了。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。専攻は環境経済学、財政学。経済学博士。工学博士。「開発」か「保全」か、「環境」か「成長」かという二者択一的対立概念を超えた理論と政策を探究している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

100
環境についての経済学については第一人者の植田先生が入門書的な立ち位置で説明してくれます。「地球温暖化」「廃棄物問題」などのキーワードごとにわかりやすい説明で述べてくれます。10年以上前の本なのですが古さを感じさせません。このような分野をもう少し大学でも拡げていってくれないですかね。2016/03/02

Nobu A

7
環境問題に取り組む経済学の一分野。一見すると不思議な組み合わせ。何故なら経済発展と環境問題が二律背反を想起するから。最近でこそよく耳目する「持続可能性」やSDGs(持続可能な開発目標)と言う表現。当該学問領域の源流から地球温暖化問題に対する実情や今後の展望及び課題まで前述のキーワードの歴史的背景にも触れながら解説。1998年発行。古さを感じさせない。近頃話題のプラスティック廃棄問題を「環境権」と言う概念で見ると、新たな視点が加わりより大きな枠組みで俯瞰できる。所々やや難解だったが、とても勉強になった。2020/09/28

壱萬参仟縁

2
ルーラルアメニティなど、とかくモデル式が登場して面倒な印象を与える学問を、わかりやすく解説されている入門書として活用できる。2012/04/13

いっさん

2
「環境」と「経済」のついて。レベル2。読みやすくてわかりやすかった。2010/06/16

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