内容説明
倭人伝の日本語は三世紀の洛陽の方言!卑弥呼は「ヒムカ」と訓むなど、神戸外語大名誉教授が、言語学の専門家として倭人伝の地名・人名・官名を古代中国語・朝鮮語などの発音と比較分析し、三世紀の弥生人の発音解明に成功。復元した倭人伝の弥生式訓み方から、邪馬台国の謎に迫る。
目次
第1章 『倭人伝』の訓み方(『魏志倭人伝』の成立;『魏志倭人伝』の構成 ほか)
第2章 『倭人伝』の地名(対馬の訓み;一支の島 ほか)
第3章 『倭人伝』の官名(『倭人伝』中の官名;三官制を巡って ほか)
第4章 女王「卑弥呼」(卑弥呼の訓み;記紀の神婚説話 ほか)
第5章 倭国語の成立を巡って(上代日本語の方言;日朝両語同系論 ほか)
著者等紹介
長田夏樹[オサダナツキ]
1920年、鎌倉に生まる。旧制東京外国語学校(現、東京外国語大学)蒙古語学科卒業。神戸市外国語大学教授を経て同大学名誉教授。2010年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 中国文学の比較文学的研究