内容説明
アメリカの大学が、日本と比べてはるかにレベルが高いといわれるのはなぜか。教育システム、大学の経営方法、教授陣の質から、学生のレベルなど、日本で大学の運営に携わる著者がアメリカに渡り、直接その目で見て、多くの人々にインタビューした現実をレポートする。また、アメリカに渡り、大学を訪問するまでのインターネットを駆使した旅の印象、大学の立地・環境などについて言及する。
目次
第1章 インターネット時代とアメリカの旅
第2章 アメリカの大学を旅する
第3章 研究重視型大学のレベルは世界一
第4章 ディシプリンとプロフェッショナル
第5章 大学の影の部分
第6章 大学経営の課題
第7章 旅の中で教育について考える
著者等紹介
川本卓史[カワモトタカシ]
1939年生まれ。1962年、東京大学法学部卒業、同年旧東京銀行入行、以後、東銀信託(ニューヨーク)副社長、ロンドン支店長、豪州東銀頭取、オセアニア総支配人(この間シドニー日本人学校理事長を2期務める)等を経て退職、現在京都文教大学学長補佐、法人理事。日本エッセイストクラブ会員。著書に『シドニーの囁き』(西田書店、1997年)『臆病な季節』(同、1998年)など
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感想・レビュー
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新平
4
コロナ問題で、内閣総理大臣安倍晋三と、霞ヶ関官僚がドヤ顔で国民に出した答えがカビたマスク二枚の全国への配布。我が国の政治家と霞が関の基本的な学力の無さを露呈した感がある。本著が述べているように4年間のリベラルアーツとロースクールでの専門教育というシステムが、ホワイトハウスの中枢を固め、世界最強国アメリカを統治していた。しかしながら教養と専門性から脱却しようとする反知性主義は我が国の制限に端を発し米国にまで伝染、トランプ政権を生んでしまった。いまそのツケを両国の国民が払っているかのようである。2020/05/13
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