内容説明
インターネットの検索では「ことば」が使われます。コンピュータがインターネット上の膨大な量の「ことば」を扱うとき、何が行われているのでしょうか。人間にとっては意味をもつ「ことば」をコンピュータはどのように解釈しているのでしょうか。「ことば」を通してインターネットのからくりを見ていくとき、「ことば」の意味と実体のゆるやかで曖昧な関係や、人間が追求してやまない「知」そのもののあり方の変化までもが浮かび上がってきます。
目次
序章 世界のすべての本をアレクサンドリアに
第1章 インターネットはことばの宇宙
第2章 情報爆発と検索のからくり
第3章 重要なことばは繰り返される
第4章 コンピュータが翻訳すると…
第5章 ネット上の別人
第6章 ウェブが知識をつむぎ出す
著者等紹介
相澤彰子[アイザワアキコ]
国立情報学研究所・コンテンツ科学研究系教授。博士(工学)。2000年より現職。専門はことばを対象とした情報処理(テキスト処理)。現実に根ざしたデータ資源を構築する「情報リンケージ」や、コンピュータがよりよく「読む」システムの実現を目指す。東京大学大学院情報理工学系研究科教授を併任
内山清子[ウチヤマキヨコ]
国立情報学研究所・学術コンテンツサービス研究開発センター特任研究員。博士(学術)。語と語の意味的なつながりに興味を持ち、特に複合語(専門用語)の意味を理解するための言語分析に取り組む。スタンフォード大学訪問研究員、慶應義塾大学研究特別教員(准教授)等を経て、2009年より現職
池谷瑠絵[イケヤルエ]
コピーライター、サイエンスコミュニケーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。