内容説明
20世紀は、経済至上主義、永続的な拡大生産と開発、人類の進歩と物質的豊かさを追求する世紀であったといえるかもしれない。しかし、現在、環境問題、エネルギー問題、人口問題や、グローバリゼーションが引き起こす様々な問題など、多くの問題が山積し、我々はどこへ向かおうとしているのか、極めて分かりにくい時代に生きているといえるだろう。そこでは、我々は何のために働くのか、どこに価値観を求めればよいのか、が問われている。本書はこのような我々の労働観、産業の価値観などについて改めて問い直すものである。
目次
序章 「技術vs文化」から「労働vs仕事」へ
第1章 「ルーカス・プラン」のめざしたもの(イギリス)
第2章 ノキアの携帯電話(フィンランド)
第3章 ボルボの経営戦略(スウェーデン)
第4章 ワークシェアリングとグローバリゼーション(オランダ)
第5章 持続可能な社会(デンマーク)
終章 日本再生・衰退の分岐点にたって
著者等紹介
里深文彦[サトフカフミヒコ]
1942年、兵庫県生まれ。東京大学教養学部で「科学史・科学哲学」を、同理学系大学院で「動物学」を修めた後、1973年、相模女子大学に勤務。この間「科学・技術・社会」(STS)研究にとりくむ。1995年同大学を退職後、スウェーデン、イギリスにて研究・教育にたずさわる。この間、ヨーロッパで数多くの国際共同研究プロジェクトのマネジメントにあたる。2000年帰国、現在はエーテボリ大学客員教授、ウェールズ大学名誉研究員
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感想・レビュー
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