内容説明
英語を身につけたいなら、例文の暗記だけでは足りない。もっと応用のきく原則、つまり英文法を知ることが必要になる。英語を読んだり聞いたりしてわからないとき、または「なぜ?」という疑問にぶつかったとき、納得できる理由を説明してくれるのが文法である。本書では、効率よく英語を学ぶうえで特に役立つ文法をとりあげて解説する。生の英語に触れるため、例文は小説、新聞、雑誌、ドキュメンタリーなどから取り上げた。生きたことばである英語に対する理解が深まる一冊。
目次
1 英文法は便利な道具
2 数えられる名詞と数えられない名詞
3 theのさまざまな用法
4 名詞と修飾表現
5 状態動詞と非状態動詞
6 受動文の意味と用法
7 副詞の位置が伝える意味
8 挿入表現の多彩な機能
9 強調と倒置
著者等紹介
武田修一[タケダシュウイチ]
1950年生まれ。筑波大学大学院博士課程(文芸・言語研究科)修了。文学博士。昭和57年度市河三喜賞受賞。現在、静岡県立大学国際関係学部(国際言語文化学科)教授。専門は、意味論に基づく文法研究
小原純子[オハラジュンコ]
1953年生まれ。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業。静岡県立大学大学院国際関係学研究科修士課程修了。現在、静岡大学、静岡県立大学等で非常勤講師を務める
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感想・レビュー
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HMax
28
結構マニアックな内容の文法読本。面白かったのがthe、「話し手と聞き手の共有知識の中に、ただ一つしかないもの」、だから最上級=数ある中で一番にはtheが付く。例文にあった華氏451の「I thought maybe it would be best if the firemen themselves were burnt. 」のbestの前にtheが無い理由は話し手と聞き手の共有認識ではないから。2023/03/19
ハンギ
0
思わず覚え忘れてしまった知識を再吸収するために読むと面白いかもしれない。ただ網羅的ではないので、断片的だけどまあまあ面白かった。この新書シリーズは古本屋で100円で売られていたりするので、お得ですね。改めて英文法は語順などの形式が大事なんだなあ、と思いました。2012/04/13