内容説明
イギリスの地方を旅すると、地図の上ではほんの点にすぎないような名も知らぬ田舎の寒村にさえ、大都市をしのぐような歴史や文化がある。そして、人々は豊かな田園―果てしない緑の広がりのなかに牛や羊がのんびりと草を食み、オークの森の木陰にはブルー・ベルの花が星をちりばめたように咲き乱れる―その中で古い伝統やしきたりを大切にしながら、時の流れを超越してゆったりと暮らしている。
目次
第1章 常春の国、南イングランドを行く(地の果て―コーンウォール;村興しは小説家で―ウェストワード・ホー ほか)
第2章 豊かな田園生活―イングランド東部に暮らして(予期せぬ田園生活―セヴンエーカーズ;イタリアワインvs日本酒―ケンブリッジ ほか)
第3章 歴史の宝庫、イングランドの中原を歩く(リチャード三世の虚像と実像―フォザリンゲイ;メアリー女王最期の地―フォザリンゲイ ほか)
第4章 原風景の北イングランド(アヘン詩人の足跡を訪ねて―湖水地方;草莽の指導者、ラルフ・フォックス―ハリファックス ほか)
第5章 いにしえのケルト人の国―ウェールズとスコットランド(国境の町―ラドロウ;幸薄き星の下に―ラドロウ ほか)