ジャンプコミックス ＳＱ． ラタキアの魔女 - 笠辺哲短編集

笠辺哲

集英社（2013/11発売）

• サイズ コミック判／ページ数 206p／高さ 19cm
• 商品コード 9784088708850
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

『あの人買いはポーカーだぞ』
『まともな噂は聞かねえ商人さ…
なんでもラタキアの魔女の所にも出入りしてるって話だ』
貧しい村に暮らす少年ビリアードとペリク
冷酷な商人ポーカー
隔絶の地に暮らす魔女ラタキア
愛と哀しみの果て
少年たちの運命は数奇な結末を迎える!!
表題作含む7編収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[紫雲寺 篝]

ジャンプスクエア、SQ.19、IKKIに掲載された短編集。クリスマスのサンタ事情を皮肉る「ボーヤのクリスマス」、観光コースを外れた時観光地が悪夢に変わる「トラベルライター」、人間の兵とロボットの兵の友情をグレーのまま描き切る「TUDM」、野蛮な殺戮の最中の盲目的な歪な男女を描く「宇宙戦争」、主人を探して歩くロボットと冷めた女の「スラバキア」、命がけの奇妙な体験を描く「ごうつくばりの街とコンニャク岩」、時の流れる速さの違う女と暮らす少年を描く「ラタキアの魔女」を収録。どれも絵柄と話が絶妙な空気を作っている。

2018/08/02

[dvoix]

ずいぶん久しぶりの、３年振りの新刊。「ごうつくばりの街とコンニャク岩」のような話が、ぼくももっと読みたい。ずっと描き続けてほしい作家のひとりなので、何かの拍子で大ヒットしてくれることを切に願う。九井諒子くらい売れてもいいと思うんだけどなあ。

2013/11/09

[あさひ]

この笠辺哲さんをずっと追い掛けることに決めました！ストーカー宣言！ラタキアの魔女も良いし、サンタクロース、苔の話が好き。

2014/12/17

[-]

この作風でジャンプとは集英社もとち狂ったかと思いながら読み始めたのですが世界観と内容が素晴らしい。シュールで奇妙な味でありながら最後にある種明かしでのその作品の深みにはまる感覚がクセになります。負の側面から突然思わぬ金を掘り当てたような作品。ラタキアの魔女なんて男にとっては至高の人生ではないでしょうか？あと遠足を文字通りシュールに描ききった「トラブルライター」もよかった。

2013/11/17

[旗本退屈苺]

なんか面白い。走馬灯だったりジェットコースターだったり実は1週間だったりゆっくり読む1冊の物語だったり旅行本だったり。よくまあこれだけ1つの短い話に色んなもの詰め込んで描けるなあ。ぎっしり詰まってるのにあっけなくて、それが物足りないんじゃなくドキドキする。表題作とトラベルライターが好き。

2013/11/10