内容説明
歴史の始まりから現代にいたるまで、黄金は人間と深くかかわってきた。黄金は、その崇高な美で王者の権威をいろどり、財力として強大な権力の支えとなった。また、ゆるぎない価値の象徴として通貨と結びついた黄金は、世界の経済発展の重要な背景となる。―美と財が一つにとけあう黄金をテーマに、文化と経済の両側面から人類のあゆみをふり返るユニークな試み。
目次
1 世界の金と通貨(黄金の夢―古代・中世の金;近世の幕開けと金;金本位の世紀;両大戦間の金;第二次大戦後の金)
2 日本の金と通貨(黄金の国ジパング;日明貿易と金閣寺;戦国武将と金;江戸時代の経済政策;開国と金の大流出;円と金)