内容説明
一九二七年、アル・ジョルスン主演作品「ジャズ・シンガー」によって、映画は初めて“音”を持った。そして、世はたちまちトーキー時代へと突入する。クラシックあり、ジャズあり、ロックあり。今や、音楽は映画になくてはならない存在である。時にはBGMに徹し、時には感情表現の代役を演じ、また時には自己主張する映画音楽。本書では、映画音楽の歴史に触れ、映画に上質の音楽を提供してきた作曲家たちを紹介する。
目次
第1章 トーキーの波
第2章 アカデミー賞と音楽
第3章 第二次世界大戦期の映画
第4章 ジャズと映画音楽
第5章 ロックと映画音楽
第6章 さまざまな映画音楽
第7章 純粋な映画音楽
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saladin
2
ウォルト・ディズニーが、傘下となった20世紀フォックスとフォックス・サーチライトから”フォックス”の名を外す決定をしたそう。当然、オープニングロゴも変更されるらしいが、”フォックス”の文字を消す以外に手を加えず、有名なあのファンファーレもそのまま残されるとのこと。そのファンファーレを1935年に作曲したのが、アルフレッド・ニューマン(1901-1970)。『怒りの葡萄』(1940)などで知られる映画音楽作家だ。本著は発行年が1994年と少々古いものの、こうした知識が得られ、映画好きには楽しめるだろう。2020/01/21
tohoho
1
映画そのものに渾然一体となってスクリーンに流れる音楽。遡ればサイレント映画時代にも製作現場サイドでは楽団員が控えて、シーンに応じて演奏していたという。映画にとって切り離せない音楽。その歴史と、多様な映画音楽家たちを体系的に紹介。サウンドトラックに惹かれて行った映画、あらためてDVDレンタル屋に感動を探しに行きたくなる。(^^♪2010/11/28