内容説明
「環境」を人間社会の「外部」と見た20世紀の環境学から、「環境」を人間自身が創りだす“社会経済システム”と見る環境創造学へ。“環境の21世紀”は、人類社会が進むべき道筋を照らし出す社会科学(環境創造学)と、環境創造学を基礎とする「持続可能な循環型社会」形成の実践的指針を求めてやまない。本書は、“人間は環境を創造する動物”という原点から新たに発見された「人間環境」の全体像を平易に説き起こし、新たな市民社会形成=人間環境創造の進路を具体的に指し示した、日本発の「現代人権宣言」の書である。
目次
第1章 「人間環境」から循環型市民社会を展望する―二一世紀社会科学の基礎
第2章 環境創造学事始め―転換する世紀と社会科学像の原理的転回
第3章 社会認識の座標軸としての市民社会と資本主義―“環境の世紀”・「市民」再発見の時代のために
第4章 いかにして環境創造学は生まれたのか
むすびに―“新人間環境宣言”草案
著者等紹介
山本孝則[ヤマモトタカノリ]
大東文化大学環境創造学部〔2001年4月開設〕教授。1948年東京生まれ。武蔵大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。大東文化大学経済学部専任講師、助教授、ハノーバー大学政治学研究所客員教授(大東文化大学在外研究員)を経て、退職。著書に『不良資産大国の崩壊と再生』『日本再生トータルプラン』(いずれも日本経済評論社)など
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