内容説明
植物装飾が繁茂した19世紀末から白い幾何学が際立つ1920年代まで建築形態は、わずかな期間で、かつてない巨大な変化を遂げた。本書では、こうした時期に注目し、個々の作品の、創作的場面を具体的にみることで「形態論」的な考察を試みている。
目次
序 「部分」から/「全体」から―五棟の住宅をめぐって
第1章 付加物と表層―世紀末から
第2章 「構築体」「壁」「開口」―オーギュスト・ペレ
第3章 「見通す眼」と「白い箱」―ル・コルビュジエの1920年代
むすび 形態的問題のあり方―「創作論」へ