内容説明
あなたは、この本を見ているということを知らない?―論理学者スマリヤンが描く奇妙な仮想世界に、認識論や存在論など哲学の基礎的諸問題が浮かび上がる。軽妙で楽しい逸話やジョーク、パラドックスを交え、読者を「哲学すること」の愉悦に引き込んでゆく。
目次
第1部 あなたはなぜ正直なのか
第2部 一般的な概念
第3部 三つのファンタジー
第4部 生きるべきか死すべきか
第5部 結末のファンタジー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nrk_baby
4
哲学に対する姿勢は永井均と非常に似ているような・・・? 平易な文章で読みやすいが扱うテーマはガッツリ哲学。2013/08/30
律
3
個人的にめちゃくちゃ面白い。哲学初心者にもわかり安いし何て言うか地味に笑える。最初にある正直とされる人達のシンポジウムの最後のスンプカリスの言葉に凄く一本取られた!って感じがしました。自滅文も面白かったし真実言わない子供と嘘しか言わない子供の話も面白かったです。凄く楽しめる一冊。2010/10/18
Kaname Funakoshi
2
レイモンド・スマリヤンと言えば論理パズルが印象に残る論理学者なイメージのある人だけど、論理学と一見相性の悪そうな哲学について論理的に語っていて非常に興味深い。論理的な死生観と、論理学者が論理を離れて語る死生観が極めて興味深い2014/11/02
いわたん
2
理性の限界、知性の限界と読んできて、この本を見つけた。訳者がスマリヤンの著書から2冊の本のスタイルを学んだようで、この本もやはり面白い。2011/12/24
れぐすぺ
2
愉快な本です。スマリヤンですから。(注)この本を読んでも哲学的に成長することは期待できません。