内容説明
われわれは知る権利をもっている。どこで知識が終り、どこから夢が始まるのか、まずはじめに知る権利を。膨張宇宙とビッグバンのモデルが標準理論とよばれて久しい。そして私たちはビッグバンを「歴史的」な事件と信じている。しかし巷に溢れる宇宙論は、その裏付けを論理的整合性にしか求められないところまできている。銀河の後退と絶対温度三度の背景光、宇宙の化学組成、銀河の泡状分布、観測が示す確かな科学的事実は何なのか。解釈や推測を「事実」と言う危険性を改めて問い直したい。
目次
1章 膨張する宇宙
2章 未解決の問題
3章 装置と考察
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