内容説明
太陽の光を受け、宇宙という海を航海するソーラーセイルの構想がツィオルコフスキーとツァンダーというロシアの科学者によって提案されたのは1920年代のことであった。そして1970年代、宇宙開発に携わる人々の中に、ソーラーセイルの実現に乗り出した、宇宙開発のベストピープルとよばれる人々がいた。いま、彼らの夢は「ルナカップ」とよばれる現在進行中の地球‐月レースによって現実のものになろうとしている。本書はこのソーラーセイルの歴史・技術・将来を、レースの話を交えながら紹介する。
目次
1 新しい海洋
2 宇宙帆船のしくみ
3 宇宙帆船の設計
4 セイルをつくる
5 レースの発想からルールづくりへ
6 国際宇宙年と月レース
7 月レースへの参加
8 ソーラーセイルの未来