内容説明
ビタミンCほど生命現象の根幹に劇的な影響を及ぼす体内物質は少ない。生命維持に不可欠な細胞間物質の構築と有害な遊離基の排除とに対して驚異的効果をもたらす。このほか多彩な機能を示すが、この原動力はビタミンC構造に凝縮された英知の塊にある。本書は、癌・老化・細胞分化・成人病への基礎と、医薬・機能食品・実効化粧品の開発に新たな視点を提供する。
目次
1 ビタミンCの原動力は何か
2 ヒトはなぜビタミンC合成能を失ったか
3 ビタミンCの体内での足跡
4 ビタミンCの輸送
5 遺伝子への影響
6 体を守る抗酸化作用
7 他の生体物質との共同作用
8 細胞間物質コラーゲンをつくる
9 細胞増殖を促進する
10 細胞分化を加速する
11 癌に効く
12 癌の転移への影響
13 老化を左右する力
14 皮膚色素の形成を抑制する