内容説明
人間は目の前の世界を瞬間的に認識し判断して行動している。この機能をコンピュータにもたせることはできないだろうか?カメラという「目」を通してコンピュータが見る世界は、実際の世界とはかけ離れたものだが、状況認識のための情報をいくつか与えてくれる。いま、その情報をもとに自分で状況判断して行動するロボットや自動車などの研究開発が進んでいる。本書では、その基礎である、二次元画像から三次元の情景を再現する方法を、人間の認識・人工知能の問題ともからめつつ解説する。
目次
1 コンピュータに視覚をもたせる
2 情景の解析
3 画像から形へ
4 空間と物体の認識
5 コンピュータビジョンの枠組