内容説明
1986年に起こった酸化物高温超伝導フィーバーは、アッという間に世界中を巻き込んだ。そして現在も、より高い遷移温度をもつ新物質の探索、その物性を究明する努力が続けられている。本書は、大学理工系学部学生を対象にまとめられた高温超伝導の入門書であり、理論・実験・物質合成の側面より現代がわかりやすくコンパクトに整理されている。
目次
1章 超伝導入門(超伝導とは;固体物理学の基礎;BCS理論;BCS機構以外の超伝導機構の提案;酸化物高温超伝導;RVB状態)
2章 酸化物高温超伝導体の物性(酸化物高温超伝導体の特徴;酸化物の結晶構造;試料作成と評価;銅の価数と銅のd電子状態)
3章 酸化物高温超伝導体単結晶の育成とその性質(なぜ単結晶か;単結晶を作成するときに考えること;酸化物超伝導体晶育成への適用;育成法の選択;YBCO単結晶の育成;YBCO単結晶の超伝導特性;YBCO結晶の双晶構造;単結晶の不完全性)
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- 和書
- 教養としての経済思想