内容説明
現存する「異人館」としてグラバー邸は「ベランダのある家」として極めて“エキゾチックな西洋館”への憧れをもたらす建物であることには異存がないと思います。明治新政権の樹立以来近代化のなだれ込む昭和までは、わが国がいわゆる洋風建築文化を積極的に導入しようとした時代でした。本書は、今日までの私達の住まいの「和洋折衷」の原点を探り、日本人の住まいはどう変わってきたのかを探る好著です。
目次
冒険商人
文明開化
和洋折衷
文化住宅
同潤会
新興教奇屋
椅子屋開業
戦後復興
国際様式
洋館有情