内容説明
好きな女性の前で腹痛を起こしてしまったベートーベン。人妻に駆け落ちを迫られ、マーラーは逃走した。シューマンがピアニストを断念したのは、薬指が動かなくなったからだが、それは指の鍛錬が裏目に出たとも、梅毒のせいだとも言われている。ふだん、偉大でしかつめらしいと思っていた音楽家たちがたちまち身近な存在になる「意外史」の数々。
目次
日本でだけ通用する副題 運命(ベートーベン)
150年後に編曲される G線上のアリア(J.S.バッハ)
映画の題名が曲名に 別れの曲(ショパン)
聴覚失ったあとで完成 モルダウ(スメタナ)
交響曲に歌は不適当? 合唱(ベートーベン)
解剖が怖くて教室から脱走 幻想交響曲(ベルリオーズ)〔ほか〕