内容説明
400寺400体、ひとりの人間が30年の歳月をかけて日本全国の地方仏を追い求めた、〈旅の仏たち〉シリーズ第2集。古く〈越の国〉と呼ばれた北陸地方の仏たちは、高志路を経て浸透してくる中央の文化と、白山信仰にもとづく修験文化とのせめぎあいのなかではぐくまれた。これに対して〈湖国〉滋賀の仏たちは、比叡山延暦寺の強い影響のもとに、天台密教系の森厳さと、京文化の洗練された優雅さを混在させながら、独自の世界を築いている。
目次
高志路の仏たち―白山信仰と中央文化(富山;石川;福井)
湖国の仏たち―叡山と湖がはぐくんだ仏教文化(滋賀)