内容説明
高野長英の類縁の家に生れ青雲の志を抱き貧書生として出発、３５歳にして内務省衛生局長。得意の絶頂にある時、相馬事件にまきこまれ入獄―波乱の前半生を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Masaki Maruyama
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小学生の頃、「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そしてむくいを求めぬよう」という言葉を聞いて無性に感激した。その後の人生に全く反映していないのは恥じ入るばかりだけど、ボーイスカウトにこの「自治三訣」を残した後藤新平の名は記憶に残った。星新一が「明治の人物伝」で、読みやすい後藤の伝記として紹介しているのが本書。昭和３９年から毎日新聞に連載された作品だけに、もう読めないだろうと諦めていたら、太田市中央図書館で思いがけず発見。約２０年前に復刊したようだ。2019/08/24
