感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
11
古墳時代というのはずっと、どうも隠蔽されている感がしてきた。朝鮮が主であり日本が従であると認めたくないために。本書でも論者は申し合わせたように明言しない。「当時朝鮮は先進国、日本は後進国」「大和朝廷での服装は朝鮮式」「推古らが執拗に任那奪還を図ったのは天皇家の出自との関係があったから」といった断片から類推するしかない。これは私の思い込みではなく、金達寿は2日目(初日は単独の講演)のシンポジウムでひょんな流れからブチ切れて、「記紀は朝鮮を蹂躙し歴史を歪曲している」という本音を思わず吐くのである。あと、倭国と2021/11/11
Gen Kato
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再読。40余年前の「古代史シンポジウム」。東アジア史、とくに朝鮮との関わりから古代史を読みなおす試み。田村圓澄氏・金達寿氏の意見がとくに面白い。2014/05/24