出版社内容情報
植物学者にして名エッセイスト、渾身の最新作
身近に生えている雑草に関心を持つ人は少ないだろうが、じつはそこには激しい生存競争が展開されており、われわれはそこに自分の人生を重ね合わせることができるのである。 『身近な雑草の愉快な生きかた』『生き物の死にざま』『38億年の生命史に学ぶ生存戦略』『はずれ者が進化をつくる』等、数々の著書で知られる植物学者による最新作。
動物に踏まれることで種子を運ばせるオオバコ、わざと下向きに花を咲かせ受粉を難しくするコオニユリ、葉や茎から悪臭を放ち外敵から身を守るヘクソカズラ、クローンで在来種をのっとるタンポポ……弱者・敗者だからこそ生きのびた植物の不思議さ、面白さを達意の文章で解きあかす。
ロングセラー『身近な雑草の愉快な生きかた』刊行から20年。その後、『敗者の生命史38億年』や『弱者の戦略』『雑草と日本人』など、たんに植物研究だけにとどまらない文化論、文明論を発表し、植物と人間のあり方への思索を深めた著者の最新作。最新の知見をふまえ、真正面から「雑草」の世界と向き合った王道の植物エッセイ。 登場する38種の雑草にそれぞれ『柳宗民の雑草ノオト』の作画者・三品隆司氏の美しい挿絵を付すことで分かりやすく紹介。
【目次】
内容説明
幸せは踏まれて育つ。街路のすき間で花咲くツメクサ、イネに擬態するタイヌビエ、特異な光合成能力を備えたスベリヒユ、発芽をコントロールするエノコログサ…。雑草学の第一人者が描く、〈戦略家〉たちの驚異の生態!
目次
1 幸せは踏まれて育つ(オオイヌノフグリ 蜜のありかは顔が目印;コオニタビラコ 愛らしいのになぜ小鬼?;シロツメクサ 四つ葉のクローバーの見つけ方 ほか)
2 自分が生かせる居場所を作る(ツユクサ 隙のない戦略家;ワルナスビ 異国の地で生き抜く術;チガヤ 生物多様性を育む場 ほか)
3 裏道を探して生きのびる(イヌタデ 色あせない花の生存戦略;ミゾソバ 土の中で咲く花は;ヒメツルソバ 愛らしいのにたくましい ほか)
著者等紹介
稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年静岡市生まれ。農学博士。専門は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所などを経て、静岡大学大学院教授。農学研究のかたわら、「みちくさ研究家」として身近な雑草や昆虫に関わる著述や講演活動を精力的に展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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