出版社内容情報
2024年11月。アメリカは再びトランプを選び、民主主義崩壊の道をたどり始めた。トランプを推すMAGAたちは一体何を信じ突き進むのか? カローラを駆って365日、走行距離約26000キロ。ノマド記者による渾身のルポルタージュ
【目次】
内容説明
カローラを駆って365日、トータル2万6,000キロ。素顔のMAGAに会ってきた!やまぬ選挙不正論、とめどなく拡散する偽情報と陰謀論、容赦なき移民狩り…。それでも、アメリカ人はトランプを選んだ。
目次
第1章 1月6日を反省できないアメリカ人
第2章 生き返ったゾンビ―選挙不正論
第3章 偽情報が拡散した街
第4章 アメリカ人は変質したのか?
第5章 国境地帯を変えた「アメリカ人ファースト」
第6章 仁義なき移民狩り
第7章 自由の暴走―反ワクチン
第8章 レガシーメディアの崩壊
第9章 民主主義を守る人々
第10章 内戦へのカウントダウン
著者等紹介
國枝すみれ[クニエダスミレ]
1967年、東京生まれ。湘南で育つ。慶應義塾大学、ミシガン大学大学院で学ぶ。1991年、毎日新聞社に入社。英字新聞毎日デイリーニューズ編集部、ロサンゼルス、メキシコ、ニューヨークで特派員。2005年、長崎への原爆投下後に現地入りした米国人記者が書いたルポを60年ぶりに発見して報道し、ボーン・上田記念国際記者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
129
政治や社会に不満や怒りを感じていない人はいない。それを代弁し是正してくれると思えるリーダーを選挙で選ぶのは民主主義の根幹だが、今日のアメリカ人はトランプを選ばざるを得ないほど追い詰められている。自分の国がダメになっていくと日々感じ、従来のやり方しかできない既存政治家に絶望していたところへ常識外れの「壊し屋」が現れたので飛びついた。移民狩りや連邦議会襲撃、偽情報の氾濫にまで暴走するアメリカ人の絶望の深さを著者は理解できず、理性の立場から嘆くばかりだ。このような事態を招いたリベラル派の失敗こそ考えるべきでは。2026/03/14
Sam
55
若手記者によるルポかと思ったら著者は還暦間近のベテラン記者だった。年齢は関係ないのかもしれないけど、1年に渡ってノマド記者としてアメリカ中を飛び回り突撃取材を繰り返していく行動力やバイタリティー、そして記者魂はすごいと思う。自分もアメリカには10年住んだけど西海岸と東海岸だけなので内陸にいるコテコテのMAGAの実態には興味があって読んでみた。分かっていたこととはいえ改めてアメリカの凄まじい分断の状況に驚かされたし、終章「内戦へのカウントダウン」を読んでいるともはや冗談とも思えず寒気を覚えた。2026/02/16
kan
22
出張費も取材費も出ないノマド記者となってまでアメリカの現状を見て伝える記者魂に頭が下がる。最近のアメリカの動向をなぞりながら、MAGAの論理と思考を一年にわたるインタビューから明らかにする労作だ。前作「アメリカ分断の淵をゆく」から分断が進行し、互いを崩壊の原因と考え、内戦の可能性にまで言及する深刻な現況が伝わる。アメリカはもはや以前のアメリカではなく、大きな問題と矛盾を抱えて進むのだろう。ベネズエラのギャング侵略というナラティブと敵性外国人法の適用は、今年のベネズエラ攻撃に繋がる土台だと知ることができた。2026/04/02
snowboy
5
面白すぎて、面白いというか何が起きているのか知りたいという強い欲求を全編において十分満たしてくれて、本当にあっという間に読み終えてしましました。テレビでは全く伝わってこない、アメリカ現地での生活レベルで何が起きているのか、本当に手に取るように分かりました。そして、この本が書かれたあと、現実に起きているベネズエラ大統領拘束、グリーンランド領土問題、ICEによる市民射殺、イラン指導者の殺害・軍事作戦、懸念・悪化する状況が予測通り進んでいるなと思いました。著者は最後に「泣いて」いたのですが、本当に泣きたくなると2026/03/27
茶坊主
1
偏った情報のみを鵜呑みにする、相手を理解しようとしない、自由をはき違える、これらのことによって、アメリカの分断はどんどん進んでいる。 その中に果敢に飛び込んで、フラットな立場で何が起こっているかを伝えようとした著者の姿勢には好感が持てる 日本でも似たようなことが起こりつつある 耳障りの良い情報だけでなく、いろいろな角度の意見に触れることが大事 コロナ禍を経て、個々人の世界が狭くなっているように感じる 「オールドメディア」と呼ばれるマスコミにも自省すべき点は多いと思う2026/04/11




