出版社内容情報
終わらない戦争、ネット上での止まない誹謗中傷にデマ拡散――人間はいったい何をしているのか。もはや期待できるのはAIだけなのか。「気分はもう内戦」「科学者という蛮族」「失敗の神様」など、混迷の時代を生き抜く思考のヒントが詰まった最新コラム。
【目次】
内容説明
何が起こっても驚かないかも。終わらない戦争、ネット上の誹謗中傷にデマ拡散―。人間はいったい何をしているのか。もはや期待できるのはAIだけなのか!?混迷の時代を生き抜く思考のヒント。
目次
まだAIではありません
友だちにするなら人間よりロボット
シジュウカラの方がまともだよ
恋文はいまどうなっているのか
「編み物」という自由
「木」に学べ
カフカと数学
考現学ってなんだ
『紫電改のタカ』を知っていますか
レインマンからレインウーマンへ
デジタルの国のアリス
ぼくらはみんなサリエリだ
アレは「良いこと」もしたのか?
山田くんと谷川さん
昭和の名優
パレスチナ、「これ」と「アレ」
哀れなるものたちの親たち
ジーニャは戦争へ行った
「語学の天才」になる方法
失敗の王様〔ほか〕
著者等紹介
高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
1951年、広島県生まれ。作家。81年「さようなら、ギャングたち」でデビュー。88年『優雅で感傷的な日本野球』(河出書房新社)で第1回三島由紀夫賞。2012年『さよならクリストファー・ロビン』(新潮社)で第48回谷崎潤一郎賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsubun1000mg
11
ウクライナ、中東など終わらない戦争、ネットでの誹謗中傷など今回はかなりフラストレーションが溜まっておられるようだった。 「アメリカファースト」というような政治家や政党も増えてきているが、「これは、アレだな」と歴史を振り返って同じ傾向や考え方だと証されている。 映画の話も出てくるが、かなり選び方が独特で自分では選ばないジャンルでした。 高橋源一郎氏の知識と経験でないと出てこないと思われる文章なので興味深い内容でした。2025/09/12
katokicchan
10
高橋さんがパーソナリティのNHKラジオの「飛ぶ教室」はすごく良くて、可能な限り聴いているが、このエッセイもその新書化と併せて息の長い連載。こちらはサンデー毎日なので文字だけど、ラジオの語り口と同様、面白いエッセイとなっている。これだけ長く続くとネタ探しも大変だと思うが、いつまでも読み続けたいエッセイ。2025/09/10