幻冬舎時代小説文庫
新撰組捕物帖

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  • サイズ 文庫判/ページ数 454p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344417588
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

近藤勇、土方歳三とともに壬生浪士に参加した井上源三郎、三十五歳。おせっかい焼きの源三郎は、土方が本気になった恋の相手を探るなど、大小問わず事件をかぎつけては、首を突っ込むが、解決するごとに、ややこしい真相をあらわにしてしまう。源三郎がそれぞれに下した決断とは…。激動の時代を生きた男たちの息遣いを熱く感じる傑作捕物帖。

著者等紹介

秋山香乃[アキヤマカノ]
1968年福岡県生まれ。活水女子短大卒業。柳生新陰流居合道四段。デビュー作の『歳三 往きてまた』(文春文庫)が新撰組ファンのみならず、時代小説ファンの支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Die-Go

65
新撰組副長助勤・井上源三郎が、隊内で起こる数々の事件を解決していく推理もの(?)。架空のお話なので、井上源三郎主役で史実を追いたい人には不向きか。ただ、最終章にはちょっと感動した。★★★☆☆2017/05/07

優希

47
心がほっこりする新選組ものでした。捕物帖仕立てにしているのが面白かったです。多分源さんこと井上源三郎が主人公のおかげだと思います。源さんの人柄が殺伐とした新選組をあたたかい味わいにしているのだと思いました。時代が違えば普通の青年として皆が生きているんだなとしみじみしてしまいます。大小問わず事件を嗅ぎ付ければ首をつっこむ源さんがほほえましかったですね。土方、総司の関係も思わず頬が緩んでしまいます。血の雨の降らない新選組ものもまたいいものですね。面白かったです。2014/09/15

のほほん@灯れ松明の火

32
こんなにじんわり温かな人間臭い『新撰組』の話は初めてです。今まで読んだ新撰組って、なんだかすっごいクールな人斬り集団、主人公はまるでヒーローの様なのに、この本は本当に普通の血の通った『人』の話でした。それは、主人公の源さんこと井上源三郎の人柄が、とってもあったかなものだったからだと思います。三太を救ったところから始りその三太が源さんを偲んで終わる。終盤はずっと泣きっぱなしでした。源さん、久馬、俊太郎の3人組の他愛のないやりとりをずっと読んでいたかった…。新撰組最後の隊長、相馬主計にも俄然興味が湧きました。2013/09/04

り こ む ん

31
人情味あふるる探偵源さん。なんとなく、新撰組の中では望洋としたイメージを勝手に持っていたので、ハキハキと動き回る源さんが、新鮮に映る。最終章はなんとなくそうなるかなぁ~とは、思っていながらも読むとやっぱ泣ける。よい話なのだけど、そうだなあ…最終章は無くてもよかったかな?最後まで人情味あふるる探偵源さんでまとめてほしかっかたような感じがする。2019/02/22

ロッキー

29
「トシ、いつも世話になっているのにすまねえな」「源さん、な~にいいってことよ。今回はあんたが主役だ」ということで、おせっかい焼きの源さんが主役です。『新撰組血風録』では源さん危機あらば完全武装の組総動員で駆けつけ、本著では近藤局長から鬼の副長の尾行という特命も受ける新撰組の中で不思議な立場にいる源さん。圧倒的な強さはないが情に厚く、名探偵よろしく様々な事件を解決していく。一変クールな尾形俊太郎も源さんの前では照れ屋さん。土方、沖田といった新撰組隊士もいいキャラクターで楽しい作品でした。2011/12/11

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