出版社内容情報
シリーズ7万部突破!サンデー毎日連載「ボケない名言」の単行本化第4弾。混迷深まる世界の中で私たちは何を頼りに生きてゆけばよいのか。戦争を知る世代の著者による励ましのエッセイ。
内容説明
「あなたは独りではない」。自信をもって生きるために。逆転の発想で現代に生きる名言を読む。サンデー毎日連載、待望の書籍化第4弾!どんな時も私を支える言葉があった。
目次
第一章 かすかな声
第二章 夕陽もまた燃えている
第三章 変わるもの変わらぬもの
第四章 生きることはむずかしい
第五章 名言は百薬の長
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nonpono
52
2025年4月刊行。「サンデー毎日」の連載。ある言葉に対して文章を添える。コロナ禍のマスクについてや古今東西の名言、出会った人への言葉、仏教、多岐に渡る様々な言葉の彩り。五木寛之の文章がなじむのは、若い時にある夕刊紙の連載を競馬の予想とともに読んでいたのもあるのだろうか。文章がしっとり心地よく入ってくるので、さくさく読めた。印象的なのは吉田兼好の「花はさかりに、月はくまなきをのみ 見るものかは」。大谷翔平を例に出し、「時分の花」を語る。今、わたしたちが大谷翔平という才能を見れることの幸せを思うのだった。2025/07/22
funuu
5
また読んでしまった五木寛之 サンデー毎日に掲載 負けるが勝等 の諺等でさすがに読ませる文にしてある 対談をした人を数えたら500人あたりでわからなくなった 美空ひばりは 休んだ事はないとの事 どんどん新しい歌手がでるので自分の場所を取られるから 貝原 益軒の本は 江戸時代以来売れている 次のものを我慢する。 あれこれ食べてみたいという食欲 色欲 むやみに眠りたがる欲 徒らに喋りたがる欲 我慢と言うか管理 性交時は尿は我慢するな等のセックス管理が読まれる理由 と指摘2025/05/05
O-chami
3
90歳を超えても未だに「サンデー毎日」で連載している『ボケない名言』の書籍化。新たな物語の閃きは無くなるにしても、影響を受けた書物や知己、対談した方との想い出に、心に残る言葉とその与える意味を、美文にして流麗に語る巨人に感服です。 気になるのをひとつだけ… ✻女の子の一番大切なものをあげるわ~と十代の少女が唄う…一番大切なものとは何ですか? と訊かれて… 「それは真心です」山口 百恵 / BGMは、その楽曲で…「ひと夏の経験」🎶🎶🎶2025/06/06
Go Extreme
3
孤独と寄り添う言葉 若い頃の出会い 多くの人の中にいても感じる 孤食と孤独死 心の中で言葉を思い出す 見知らぬ人とも言葉を通じて 生きることはむずかしい 金子みすゞの詩 失望しても絶望するな 変わるもの変わらぬもの 名言は百薬の長 羹に懲りて膾を吹く 負けるが勝ち 深い共感を呼ぶ力 悲しい歌を歌うことで AIの進化に対する危惧 マスク着用による影響 世界史の莫大な問題 案ずるより読むは易し 活字を聴く 対談の名人の極意 嫌いな奴とはやらんこと 老いに対する受容的姿勢 温かい語り口調 ユーモラスな表現2025/04/11
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2025年4月初版。初出「サンデー毎日 ボケない名言」2015年5月~25年2月。『思わず苦笑する言葉もある。しみじみと共感する言葉もある。これらの言葉とともに"きょう一日"を!』2025/06/21