出版社内容情報
人生100年時代に放つ「後半生」の生き方論、第3弾!ミリオンセラー『悩む力』をはじめ、数多くのベストセラーを持つ国際政治学者が、現代における「老い」の意味と可能性を追求する。
内容説明
生きた、悩んだ、出会った「程よい加減」で生きることが、最も自分らしいということである。生きてゆくための道標となる姜流哲学の真骨頂。ミリオンセラー『悩む力』の著者が老年期の希望を説く。
目次
第1章 忘れられぬ人(そっくりさん;「薫陶」という言葉 ほか)
第2章 熊本に思う(故郷のデパート;思えば遠くへ来たもんだ ほか)
第3章 日々のかけら(朗読のすすめ;写真嫌い ほか)
第4章 未踏の世界を探る(テレビよ、さらば;スマホを捨てよ、田園に出よう ほか)
対談 手放すことで道は開ける(姜尚中 女優 小山明子)
著者等紹介
姜尚中[カンサンジュン]
1950年、熊本県熊本市に生まれる。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。国際基督教大学准教授、東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授、聖学院大学学長などを経て、東京大学名誉教授。現在、熊本県立劇場理事長兼館長、鎮西学院学院長兼大学学長。専攻は政治学、政治思想史。テレビ・新聞・雑誌などで幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Pー
8
『スマホを捨てよ、田園に出よう』この本の多くのエッセーの中でこれが一番嬉しかったです。先日テレビを捨てました、NHKも解約成立しました。これで静かな一人暮らしの我が家が実現できると愉しみにしていたのに・・・スマホが少々邪魔します。姜さんのこの本で多くのエッセーの中で一番うれしかったです。でも、姜さんもこう言ったのだけど実現できてないそうです。ボクも未だスマホ族の一端のようです。2025/06/08
アーク
1
この著者の本は失礼ながら読んだことがなかったし、シリーズものと知らずに読んだけれど、生きるヒントが詰め込まれていてなかなか面白い一冊だった。まあ作家という職業柄、ある程度自由が利くからこそこういう生き方ができるんだろうけど、それでも自分の生き方に反映していきたいところもあったな。2025/07/10
みゃんこ
0
「生きる」シリーズ3作目。人との出会いを通して、これまでの人生で感じた思いを、姜尚中さんならではの無駄のない言葉で、綴ったエッセイ。 その中の『朗読のすすめ』から 【声を出して、文章を読む機会が少なくなってしまった人は多いのではないか。‥声が音になり、外の世界に吐き出され、それが再び自分に戻ってくることで、反省の働きが作用するのである。】という話や、他にも、古希を過ぎた著者が、喉の衰え防止や健康のため行う、「ハシカベ体操」や野菜スープなどの話も興味深かった。2025/06/23