出版社内容情報
『かがみの孤城』『ツナグ』の辻村深月がいまこそ伝えたい「言葉のちから」。「正解」のない世の中で、自分の言葉で考え、気持ちを伝えられるようになるために――人気作家が自らの体験をもとに語りかけるエッセイ集。〔毎日小学生新聞大好評連載中〕
内容説明
辻村さんは大人なのに、どうして子どもの気持ちがわかるのですか?あの時、のみこんだひと言。いま感じている気持ち。その言葉はいつか必ず、あなたを助けてくれる。学校生活、出会いと別れ、読むこと、書くこと―。自らの体験を元にまっすぐに語りかけるエッセイ集。
目次
はじめに あなたの言葉
第1章 じぶんの心を知る
第2章 書くことつくること
第3章 読むこと
第4章 あなたの時間があなたをつくる
おわりに 先が見えないおもしろさ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
267
辻村 深月は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。毎日小学生新聞に月一で連載されていたエッセイ集、子供向けではありますが、大人が読んでも癒されると思います。 https://mainichibooks.com/books/essay/post-664.html2024/05/17
いつでも母さん
158
『何にも流されない私自身の言葉』はじめにの中にあるこの言葉にドキリとする。コロナ禍にスタートした辻村深月さんの毎日小学生新聞・月一連載をまとめたエッセイ。小学生新聞と銘打ってるのだが、十分大人の私が読んでもハッとさせられたり反省したり(汗)はて、十分大人な私?いつからそう思うようになったのか?←そこから?いや、そうなのだ。この齢になっても子どもの頃の自分と何ら変わらないものが確かにあるのだ。ただ、私が子供の頃、親はやりたい事を応援してくれるなんてことはなくて・・まぁそれはまた別の話で。 2024/04/15
ムーミン
150
読書好きの子に出会わせてあげたい一冊。2024/10/06
niisun
146
辻村深月さんが『毎日小学生新聞』に『“あなたの言葉”を』という名で連載していた記事を書籍化したもの。たとえ他人に直接伝えられなくても、自分の言葉として頭の中や日記などに表現することの大切さを平易な文章で説いています。たまたま、河合隼雄さんの本と平行して読んでいたので『尊敬の気持ち』と題した記事が気になりました。辻村さんのお子さんが通う学童の先生が退職する際にお子さんに残した手紙に「いつもがんばっているあなたを、先生は尊敬しています」と書かれていたエピソード。子どもと対等に向き合うことの大切さが沁みました。2024/05/14
けんとまん1007
143
小学生新聞に連載されていたもの。小学生にも伝わるように、平易な言葉で丁寧に書かれているが、その内容は、広く深い。大人(家族)も一緒に読んでいる場合も多いのかなと思う。肩ひじ張らずに、明日に向かう気持ちになる文章がいい。そして、タイトルが全てを物語っているのではないだろうか?大人にとっても同じことがいえる。自分の言葉を紡ぐこと。そのためには、自分の頭で考えること、時には、少しの勇気も必要だということ。それを、少しずつ繰り返すこと。それが、自分自身の言葉になる。2024/07/27
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