内容説明
動物写真を撮り続けて半世紀。その集大成となる、野生動物の生命の輝きを記録したオールカラーのフォト・エッセイ。
目次
ボツワナ
ナミビア
タンザニア
マダガスカル
野生動物図鑑
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
194
岩合 光昭は、新作をコンスタントに観ている写真家です。本作は、著者がコロナ禍前にアフリカで撮りためていた野生動物のフォト・エッセイ、アフリカは、大地やサバンナは巨大なので、確かに象でさえも小さく見えるかも知れません🐘 https://mainichibooks.com/books/essay/post-608.html2023/02/21
なっく
30
ネコで有名な岩合さんだが、本職はアフリカの野生動物。どの写真も迫力があり、数年前に行ったタンザニアを思い出す。一番印象的だったのはチーター。そのスピードとパワーは美しいが、捕獲率は決して高くないらしい。どの動物もギリギリのところで必死に生きている。我我人間はどうだろう?2023/07/14
tosca
29
岩合さんはネコ歩きをしているだけじゃなくて、立派な写真家なんだなぁと美しい写真に魅了された。動物の一瞬の動きや表情を捉えた写真も素晴らしいし、動物を取り巻く環境を危惧し動物愛に溢れた文章も良かった。それにしても野生動物を被写体にする写真家というのは強靭な体力とタフな精神力が無いと無理だな。ますます岩合さんが好きになった。ベローシファカというユーモラスに横跳びしていくサル、本来は地面を横跳びするのではなく樹上生活をして木から木へジャンプするための動きなのだそうだ。これも木が伐採されたための結果だ。悲しい2023/04/27
テイネハイランド
27
図書館本。ボツワナ、ナミビア、タンザニア、マダガスカルのアフリカ諸国で岩合さんが長年にわたり撮影した野生動物の写真に、各々の取材での感想が添えられた本。野生の動物が自然の中で生活している写真には迫力があって、それらの動物の多くが取材当時でも希少種になっていることに心を痛めます。前に「岩合光昭の日本ねこ歩き」を読んだときに思いましたが、岩谷さんは写真だけではなくその文になかなか味があってこういう取材記録も読ませます。それだけにあとがきなどで、取材の時系列を一枚の表にまとめたページがないのはすこし残念です。2023/10/15
宇宙猫
17
★★★★★ アフリカ各地を再訪して撮った写真集。前とは環境が変わったり、入るのに制限が掛かって思い通りに撮れなくなっていたりしているよう。雄大な風景のなかにいる動物達や色鮮やかな鳥たちが素敵。水辺で何頭ものキリンが足を広げて水を飲んでいる姿は壮観。シマウマが石にまたがってお腹をこすっているのがユーモラス。2023/10/01