出版社内容情報
みんなの108の悩みに作家・タカハシさんが答えます!「毎日新聞」人生相談が話題の著者、快心の回答満載!書籍化第2弾!
内容説明
毎日新聞で話題の「人生相談」が本になりました!第2弾。
目次
お話は続きます
1 生きているのがむなしいです(人の闇を目の当たりに育ち絶望;怒りと憎悪だけの自分が憎い ほか)
2 息子が自死、立ち直れず(娘が会ってくれない;大学を除籍された息子 ほか)
3 妻が家を出ていった(死んだ夫の裏切り知った;魔性の女性との仲、指南を ほか)
4 新婚の家が落ち着きません(20年以上、父からモラハラを受けています;家事せぬ姉の肩を持つ母 ほか)
5 人を信じても裏切られる(同僚教員に罵倒され療養中;いつも怒ったように話す同僚が不愉快 ほか)
著者等紹介
高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
1951年、広島県生まれ。作家。81年「さようなら、ギャングたち」でデビュー。88年『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞。『さよならクリストファー・ロビン』で第48回谷崎潤一郎賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mike
82
新聞で人生相談を請け負っている高橋氏。皆の悩みと彼の答えを集めた本で、パラパラと捲って私と同じ悩みを抱えた人の相談が載っていたので思わず借りてしまった。人それぞれ皆何食わぬ顔でいても、何かしらの悩みを抱えながら生きていて、それはまるで同志のような気がする。家、家族に関する悩みが多い事。高橋氏は言う。家族は同じ船に乗る乗務員。子どもは成長すると彼等は港で下船し、別の船に乗り換えて誰かと或いは一人で航行する。何かすごく腑に落ちた。2023/05/17
佐島楓
76
新聞紙上で連載されている人生相談とその回答をまとめたもの。いくつか自分にも当てはまるケースがあって、でも人間の受け止め方はそれぞれ違うんだなと納得してみたり。あとは他人や家族(多くは自分の子ども)に影響を与えたいと思っているかたが多いのだなと感じた。著者は人生経験もあり比較的うまく相談者に寄り添って回答していると思う。人の話を聞くのは難しく、文章上のやり取りだとさらに気をつけないと言葉はばんそうこうにもナイフにもなり得る。わたしも留意しようと肝に銘じた。2022/07/12
akihiko810/アカウント移行中
36
高橋源一郎による、毎日新聞の人生相談第2弾。印象度B+ 悩み相談本は数あれど、新聞投書なのでかなりハードめ(ガチ)の悩みが次々と。著者は御年70歳なので、切実な悩みに対し真摯に向き合っていく。新聞欄の悩み相談なので「おふざけ回答」はまったくなく、それが逆にお堅いものになってて物足りなさも残る。これよりも、鴻上尚史氏の悩み相談の方が、フランクな感じがあって好感があるかも。未読の方はそちらもぜひ2023/03/05
ゆきらぱ
26
苦しい苦しい相談が続く。そしてトラブルシューターの高橋源一郎の言葉が深い。しかしこの人何回も浮気、離婚、再婚繰り返しててさぞかし奥さん達を傷つけたろうによくもまあこんな風にずんと胸に響く言葉が言えるなあ。ここまでわかっててなんで傷つけるんだよ!この二面性が恐ろしい。それから時々なんでそんな事悩む?ピンとこないんだけど?というお悩みが混じってる。2024/04/18
スリカータ
23
見開き2ページに相談と解答が載ってるので、相談は端折られ、解答もあまりにも素気なく感じるものもありましたが、例え話や引用などを盛り込むのが巧みでジーンと来る解答もありました。奥さまのお友達のYちゃんの実話は涙なしには読めないですね。又、娘の自立を阻む身勝手な毒母の相談内容には呆れましたが、著者の容赦ない鉄槌を下す解答には胸のすく思いがしました。まだまだ続きそうな人生相談、続編が楽しみです。2022/08/04