出版社内容情報
村上春樹の動向を2 0 年以上追い続ける著者が描くこれまでにない文芸ルポルタージュ。
内容説明
「現実世界のほうがアンリアルで、それが起きていないリアルな世界が別にあるのではないか」2019‐2021年、数多の小説論、文芸批評とは一線を画し、疾駆する作家の生身の魅力に迫る。村上春樹の動向を追い続ける著者が描くこれまでにない文芸ルポルタージュ!
目次
1 2019年10~12月
2 2020年1~3月
3 2020年4~6月
特別収録 村上春樹さんロングインタビューJuly 2020、Tokyo―コロナ禍の下、音楽の力を信じたい
4 2020年7~9月
5 2020年10~12月
6 2021年1~3月
7 2021年4~6月
著者等紹介
大井浩一[オオイコウイチ]
1962年、大阪市生まれ。毎日新聞学芸部編集委員、評論家、言論史研究者。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。96年より毎日新聞で文芸、論壇を担当し、村上春樹の取材は97年から続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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抹茶モナカ
12
毎日新聞でも掲載されていたコラムの単行本化なので、読むことにした。村上春樹さん関連の評論は、いろいろな方がいろいろな評論をしていて、頭がクラクラするので、あまり読み込まないようにしているけど、新聞掲載という事で商品保証はある気がして。軽めにしようという著者の方向性もあり、読みやすく、そうかな?という突飛な評論の展開もなかった。2021/10/30
くろすけ
2
2019年10月〜2021年3月の社会的出来事とともに、著者が村上さんについて連載していた毎日新聞のコラムをまとめたもの。村上ラジオのことやロングインタビューが掲載されている。タイトル通りランダムな印象。社会的出来事について著者自身の見解は書かれていない。ただ、村上さんがラジオでその時々に社会で起こっていることに関心を寄せ発信しているので、当時の出来事をコラムの中の村上さんの視点を通じて思い出す。加藤典洋の村上評や韓国や中国での村上作品の読まれ方も面白い。2023/03/11
なつのおすすめあにめ
2
コロナ禍がはじまる少し手前から現在までの期間(2019年10月~2021年6月)を、村上春樹という対象をメインに振り返りながら読める。とにかくバタバタしたというか、いまだに混乱の中にいるわけですが、一人の作家を基点に振り替えるのもいいかもしれないですね。そう言えば首里城燃えてたな~、とか。2021/10/12
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