コロナ時代のパンセ―戦争法からパンデミックまで7年間の思考

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コロナ時代のパンセ―戦争法からパンデミックまで7年間の思考

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  • サイズ 46判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620326832
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

コロナ時代に入って変貌する世界を、日常の喪失、貧困の露出、統制の強化など、人倫の深みからの観点で描き尽くす。

内容説明

人間とはなんであり、果たして、なんであるべきなのか?戦争と専政の人類史が、いままたCOVID‐19という荒ぶる「まろうど」を迎えた。人倫の根源が抜け落ちた危機の7年間…凝視し、思索し、疑いつづける精神の結晶!

目次

しだいに剥きだされていく恐怖について
足元の流砂
次の「まさか」を起こさないために
オババが消えた
おれより怒りたいやつ
青空と気疎さ
「戦間期」の終わりと第3次世界大戦
「事実」の危機
時の川の逆流
70年〔ほか〕

著者等紹介

辺見庸[ヘンミヨウ]
1944年宮城県石巻市生まれ。70年共同通信社入社、北京特派員、ハノイ支局長、外信部次長などを経て96年退社。78年中国報道により日本新聞協会賞受賞、87年中国から国外退去処分を受ける。91年『自動起床装置』で芥川賞、94年『もの食う人びと』で講談社ノンフィクション賞、2011年詩文集『生首』で中原中也賞、12年詩集『眼の海』で高見順賞、16年『増補版 1★9★3★7』で城山三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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シナモン

136
コロナ時代のいま、哀しいかな、「生は特権化された人々の権利にすぎない」のかもしれない。貧しき人びとは、にもかかわらず、コロナの死線を越えて日々働きつづけなければならない。でなければ、今日を生きながらえることができないからだ(本文より)コロナ時代については多くはなかったが、「間違った戦争」を認めようとしない首相、「傍観者効果」の怖さ、どこまでも「善」を求められる天皇、やさしさの裏の怖さなどいろいろなことを考えさせられた。難しいかな、と思ったけどとても読みやすかったです。2021/08/15

hasegawa noboru

13
2014~2021年3月月刊誌に連載されたエッセイの集成。時事に触れて綴られた思考の書。警句に満ちる。暴走をかさねる自民党現政権、それをゆるし支える社会と民衆「非言語系の共同体「世間」」のこと、介護老人保健施設に通い始めた自身の老いのこと、天皇について、死刑制度について、新型くるってきたかをコロナ禍の情勢について、等々。底なしの気鬱と絶望と憤怒をもって、躰で語る辺見庸の姿勢は不変だから、時代がどれほど狂ってきたかを教えてくれるようだ。共感をもって同意する。が、じじー世代の繰り言として無視され冷笑されていく2021/05/16

田中峰和

5
辺見庸は変わった人である。共同通信社のエリート記者から芥川賞までとっているのに、50代半ばで日雇い労働者に転身。空疎で無責任な言葉が嫌いなのだろう。この本には戦争法からコロナまでの7年間の思いが綴られている。民主主義から国際情勢、憲法から天皇制、東京五輪とコロナ問題など、思うところを縦横無尽に語っている。「『天皇主義』宣言と思想的退行」の内容は日教組教育を受けた世代には得心できる。明仁天皇夫婦の人気は絶大で、その波に乗る知識人まで宗旨替えして天皇崇拝者になる。これを思想的退行と呼ぶ辺見はさすが筋金入り。2021/07/18

kentaro mori

5
久しぶりの時評集。辺見庸はいつだって変わらない。変わってしまったのはぼくたちだ。いつの間にか奴隷になってしまった、そしてそれに何の疑問ももたなくなってしまったのだ。読むといつも反抗心をかきたてられる。永遠の不服従のために読む。⚫️わたしたちはいま、なにものかにあからさまに弾圧されているのではない。わたしたちの乏しい内面が、わたしたち自身を執拗に抑圧しているのだ。まるで真の不幸をのぞむかのように。2021/04/16

ぺんぐぃん

4
著者の作品は「もの食う人びと」しか読んだことがなかったが、熱い思い、怒りがダイレクトに伝わってくる。これほどまでに日本を憂い、現政権に反対し、戦争責任、天皇制、高齢者問題等、吠えまくっていた。世の中みんなが違和感に反対の声を上げず、政権与党にぬるく洗脳されているんじゃないかという恐怖を共有した。「オリンピック、戦争、天皇には勝てない」という半世紀前に実在した飲んだくれデスクの言葉が重い。著者のような論客も、今の時代軽んじられてしまうのだろうか。真剣に日本の未来を心配しているんだけどなぁ。2021/05/26

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