出版社内容情報
「正しい」より「楽しい」。
自分らしく生きる方法を25年間取材、執筆してきた著者がたどり着いた「おいしい」の秘密とは? 料理が楽しくなる知恵満載!
内容説明
“正しい”より“たのしい”。自分らしく生きる方法を求め、25年間、取材執筆をしてきた著者による、都会と田舎、いまとむかし、便利と不便のあいだで、自由にたのしむ食のはなし。味と暮らしの“最先端”がここに!
目次
第1章 いちじく礼賛
第2章 ただここに在る快感
第3章 かき氷でサボろまい
第4章 山の五目ごはん
第5章 フランス料理のことばかり
第6章 便利と不便の間で
おまけと最近のはなし
著者等紹介
服部みれい[ハットリミレイ]
岐阜県生まれ。文筆家、詩人。『マーマーマガジン』編集長。育児雑誌の編集を経て1998年に独立し、こころとからだにまつわる雑誌や本を出版。2008年春、『murmur magazine』を創刊。10年、冷えとりグッズと本のウェブショップをスタート。現在「マーマーなブックスアンドソックス」として開店中。15年春、岐阜県美濃に編集部ごと移住し、「エムエムブックスみの」をオープンする。16年、『murmur magazine』を詩とインタビュー誌『まぁまぁマガジン』にリニューアル(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Salsaru
6
服部さんは食いしん坊の鏡で、食べ物の描写が食欲をそそる。2021/05/08
きゅー
5
他の著書の中では波動、普遍意識、記憶の浄化などスピリチュアルなものへの傾倒を遺憾なく発揮していた。が、本書は 毎日新聞の「日曜くらぶ」に連載していたという経緯もあり、そういった話は鳴りをひそめている。が、ところどころでここまではOKだろうというラインを攻めてくるので、その見極めを楽しみながら読んだ。それはともかく、このコロナ禍において美濃で半自給自足の生活を送るというのは、偶然とは言え先見の明があったのかもしれない。内容は堅苦しくないが、食のグローバル化への反駁として読むことができる。2022/04/13
sazen
4
★★★★10年くらい前に「食のABC」を読んでとても楽しめたので、今作を読んでみた。本の作品として、すごく完成度の高いものだと思う。著者の信念やセンスが短い文の中にぎっしり含まれている。著者が好きな人には、とても刺さるでしょう。でも、私は10年前と同じ感性ではいられなくなったことを実感する読書体験になった。時短や手抜き料理を「だらしない」と評するあたり、私と彼女は根本的に相容れないのだと。子供を育てたことのない人の話って、こんなにも素敵だし、とても余裕を感じさせるけれど、こんなにも遠く感じてしまうのだと。2021/05/18
ロータス
3
食に関するエッセイでのみれいさんの表現力には脱帽せざるを得ない。魅力的なものはとにかく魅力的に、そうでないものも笑いに変え、その文章でおいしいものを食べているときと同じように幸せな気分にさせてくれる。なかでも、みれいさんがどん底に落ちていた元旦に彼女を迎えてくれた御方の、正月をまったく意識させないもてなしの心遣いには感動した。ふいに佐藤初女さんのおにぎりを思い出した。2021/10/07
バーベナ
2
みれいさんは破壊と創造のひとだと感じる。それも、のびのび、たゆたいながら、いつも変化している。結構、過激。ところで、自分用の畑を持つっていいな。負担なくできる範囲、小さくていいの。1坪。フランス料理に嵌ったり、ぬか漬けと別離を繰り返したり、自由で楽しそう。2021/10/21