出版社内容情報
金正恩の戦略とは「観光開発」だった! 現地で収集した最新情報・写真をもとに、気鋭の専門家が秘密国家の素顔を解き明かす。
内容説明
観光で読み解く金正恩政権の実態。
目次
序章 北朝鮮を読み解くための基礎知識
第1章 パンフレットで知る北朝鮮
第2章 金正恩時代の観光戦略
第3章 北朝鮮観光史―一九八七~二〇一九
第4章 韓国人の北朝鮮観光―開城観光とは何か
第5章 ガイドブックで見る北朝鮮
第6章 日本人は北朝鮮をどう観てきたか―「旅行記」の歴史
著者等紹介
礒〓敦仁[イソザキアツヒト]
慶應義塾大学准教授。1975年東京都生まれ。慶應義塾大学商学部在学中、上海師範大学で中国語を学ぶ。慶應義塾大学大学院修士課程修了後、ソウル大学大学院博士課程留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省第3国際情報官室専門分析員、警察大学校専門講師、東京大学非常勤講師、ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロー・ウィルソンセンター客員研究員などを歴任。総合旅行業務取扱管理者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nnpusnsn1945
56
外貨獲得と宣伝を兼ねて、北朝鮮では観光事業が存在している。日本では国交がなく、渡航を推奨していないものの、行くことはできる。なお、中国や欧州などの他の国では日本ほど問題もないため案外渡航が簡単らしく、ちゃんとしたガイドブックまで存在する。当然ながらいろいろと注意点はあり、携帯は帰国まで空港に預けなければならない、指導者には敬称(金日成なら首領様)をつけること等がある。また、日本人拘束や韓国人客の誤射による死亡事故も発生している。一回くらいは行ってみたいが、外貨の使い道が気がかりである。2021/10/15
ようはん
21
北朝鮮の観光の実態。体制の宣伝に外貨獲得の為に90年代から観光に力を入れていたという話であるが、思ったよりも観光できる範囲は広く羅先市という経済特区が存在しているのも初めて知る。とはいえ観光の先々で監視が付き、日本人の拘束や韓国人旅行客の射殺事件が起きた事実等キナ臭さとうさん臭さは相変わらずであるが。2020/07/01
Gamemaker_K
17
北朝鮮って出し惜しみ感溢れる振る舞いが多いのだが、核兵器以外は案外浅いというか肩透かしを食らうことが多い。サッカーの代表チームとかね。昔海外旅行雑誌では、アジアじゃなくて秘境のカテゴリーに入れられていたっけ。…ただ、この本の序章にもあるが、北朝鮮はタフな国であることは確かだと思う。2020/02/06
かなすぎ@ベンチャー企業取締役CTO
16
北朝鮮に観光行ってみたみたいな記事を昔見かけて以来、自分も行ってみたいなと思っていたので、手にとった本。日本には情報が全く届いていないが、割と北朝鮮は観光に力を入れている国らしいということが分かった。ちゃんと北朝鮮のエージェントを通さないと観光はできないが、リクエストすれば思ったよりもいろんなところに連れて行ってくれそう。鎖国のようなことをしている国の印象だけど、それは西側の国の人が思う印象なんだろうな。北朝鮮にも文化とかあるだろうから、それを体感してみたい。2022/12/11
ひなぎく ゆうこ
16
諸外国とのデータ比較等、情報量がすごい。2019/12/11