出版社内容情報
俳句、平和、生き物感覚─。98歳で逝去した現代俳句の巨人が遺した作品、世界観を凝縮したことばの数々を一冊に。編者による解説付。
石寒太[イシカンタ]
著・文・その他/編集
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稲岡慶郎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おせきはん
9
金子兜太氏の生き方、考え方を、ご本人の言葉と句をもとにたどっています。第二次世界大戦のときにトラック島で死と隣り合わせの生活を送ったからか、強い意思を持ちながらも、かえって生き急ぐことなく、じっくりしっかり物事に向き合った姿勢には、共感できることが多くありました。まさに「あわてず、あせらず、たっぷり生きる」を実践されていました。2018/06/24
てくてく
6
同志であり、親と子のようでもある石寒太からみた、金子兜太氏の著名発言、俳句とそれらをめぐる回想。著者自身が指摘している通り、晩年の兜太氏は対談が多く、また、気が合う黒田杏子氏による本もあるが、同じ言葉や俳句を取り上げてもその読み方が少し異なる点が面白かった。やはり一番大きいのは戦争体験で、棄兵の様なトラック島での生存経験があるからこそ戦争に反対し、平和の重要さを唱えることにつながるのだろう。2018/08/23
v&b
1
あとでメモ2019/04/03