出版社内容情報
高杉晋作率いる奇兵隊のパトロンとなって、革命に身を投じた謎の豪商・白石正一郎の生涯を描く。直木賞作家92歳渾身の「明治維新150年秘録」。
内容説明
安政4年11月12日夜。西郷吉之助(隆盛)が白石正一郎邸浜門(下関)のトビラを叩いたときから、幕末史は旋回した。百を超える志士たちと交流し、彼らのパトロン的存在となった白石正一郎。一枚の肖像すら残さず、激動の日々をつづった日記だけを遺し、歴史の中に消えた「維新の商人」の正体とは?半生の冒険が刻まれた『日記中摘要』に広がる背景世界と、往来する人々の息づかいを珠玉の筆致で描いた、圧巻の維新群像!
目次
第1章 浜門
第2章 煙はうすし
第3章 内憂外患
第4章 山河燃ゆ
第5章 落花斜日
第6章 仁人君子の荒野
著者等紹介
古川薫[フルカワカオル]
1925年生まれ。山口新聞(みなと山口合同新聞社)に入社。編集局長を経て、1965年から作家活動を始め、90年オペラ歌手藤原義江の伝記小説『漂泊者のアリア』で第104回直木賞を受賞。1991年、山口県芸術文化振興奨励特別賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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