出版社内容情報
戦後庶民の生活基盤を築いた角栄と、高邁な国家観を抱き続ける中曽根。同い年で対極的な2人は戦後どう交わり保守の神髄を残したか。
内容説明
格差と閉塞感の現在へ戦後保守からの異議申し立て―高等小学校卒の土建業者と東京帝大卒のエリート官僚、陸軍二等兵と海軍主計中尉、親・吉田茂と反・吉田茂、「日本列島改造論」と「戦後政治の総決算」―同じ年に政界デビューしながら対照的な角栄と中曽根だが、二人は知られざる「点」と「線」で結ばれていた。番記者だからこそ知り得たその足跡が、角栄の没後二三年を経て、初めて明かされる。それは格差と閉塞感を生む安倍政権への強烈な異議申し立てでもあるのだ。
目次
第1章 今、なぜ角栄が待望されるのか
第2章 永遠のライバル、角栄と中曽根の戦後保守論
第3章 「国土」の角栄、「国家」の中曽根
第4章 田中内閣の落日―ロッキード事件の「点」と「線」
第5章 「田中曽根内閣」の誕生と自立
第6章 戦後保守の可能性
著者等紹介
早野透[ハヤノトオル]
1945(昭和20)年神奈川県生まれ。68年、東大法学部卒業後、朝日新聞社に入社。新潟支局などを経て、政治部次長や編集委員を歴任。退職後、桜美林大教授を務める
松田喬和[マツダタカカズ]
1945(昭和20)年群馬県生まれ。69年、早稲田大学第一文学部卒業後、毎日新聞社に入社。福島支局などを経て政治部副部長、専門編集委員などを歴任。現在は特別顧問。BS11報道局顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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おさむ
サトシ@朝練ファイト
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竹
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