内容説明
親子共倒れ、人材消失を防ぐ知恵とスキル!!仕事と介護を両立している「働く介護者」の声を集めました。
目次
第1章 私はこうして介護離職をしてしまった!
第2章 介護離職が生み出すゆがみと厳しい現実
第3章 介護離職をしない知恵と工夫があります
第4章 働く介護者は4つの環境に囲まれている
第5章 介護離職ゼロを実現するための働く環境づくり
第6章 介護はあなたの人生の「新しいイベント」なのです
著者等紹介
和氣美枝[ワキミエ]
1971年生まれ。一般社団法人介護離職防止対策促進機構(KABS)代表理事でワーク&ケアバランス研究所主宰。マンションディベロッパーに勤務していた32歳のときに母親がうつ病、ついでアルツハイマー型認知症を発症し、それまで食事から洗濯、掃除とすべてを母親に任せっ切りだったが、母親の介護をしなければならないことになり、自身も「介護離職」をした。離職後、経済的、精神的、そして肉体的な負担が増えることを体験し、働きながら介護をする大切さを痛感する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キク
50
「介護する側とされる側の関係をよく鏡にたとえます。私がイライラしていると、決まって母は不安そうな仕草をします。だからこそ、介護者がまず幸せになることです。介護者が幸せならば、要介護者も幸せになると私は信じています。」これって介護だけでなく、全ての関係性に当てはまるんだと思う。身近な人の為にも、自分が幸せに日々を過ごすって大事なんだと思う。2021/08/27
Humbaba
10
今まで普通に仕事をしていた人が介護に専念する。確かにそうしたくなる気持ちはわかるが、よく考えてから実行しないと不幸な結果になる可能性が高い。また、企業としても折角育てた貴重な人材がやめてしまうというのは痛手以外の何物でもない。カミングアウトするのはなかなか勇気がいるが、それによって周囲の人から気を使ってもらえるというメリットは計り知れない。2016/07/24
makio37
5
自身も介護離職を経験した著者の、タイトルに込めた思いが伝わってくる本だった。介護者の不幸は「選択肢が見えなくなること」。だが会社を辞め、介護離職した行く末は「死ぬか殺すか」だと。ゆえに著者は、まず自分の人生を最優先で考えることを強調する。その上で「家族・親族」「会社・職場」「行政・地域」「医療・介護サービス」のリソース管理をするのだと。著者自身も含めた経験者の事例も豊富だし、巻末付録の「介護の初動マニュアル」も参考になる。介護に直面した時に読み返せば、力がもらえそうだ。2016/10/02
バカボンパパ
1
介護が必要になった時に急に慌てないように、情報を持っておくことは稚拙ですね。会社に介護をしている状況をしってもるあのも必要。コストの事をもう少し書いて欲しかった。お金を掛ければ介護保険は使えるんだろうけど、その為のお金が無い人も沢山居る訳ですからね。2019/05/06
GX
1
介護の勉強をしているので、断片的な知識はあるが、要介護者家族の視点から、どのようなサービスが得られるのか、何に注意すべきなのか等、事例も交えて丁寧に解説されているので、とても参考になりました。仕事を持っているひとだけでなく、今、介護をしているひと、近い将来、介護が必要になる可能性のあるひとにはおすすめです。「介護者が笑うと、要介護者も笑う」「ストレスを定期的に発散することを習慣にする」「身体介護は極力やらない(医療、介護従事者にやってもらう)」「介護は情報戦。情報という道具を使いこなす」など覚えておきたい2016/07/18